SEEDS #1

TECHNOROGY

断熱材サーマックスを提供
「白馬南小学校」
断熱改修ワークショップ

2022.11.16-17

初日の朝、北安曇郡白馬村の山には未明からの雪がうっすらと積もり、北アルプスは美しい冬化粧で染められました。築約30年となる白馬南小学校の北校舎。この日、5・6年生27人と保護者は教室に集まり、イノアックが提供する断熱材「サーマックス」を使った教室の断熱改修ワークショップが開かれました。

木造建築で木のぬくもりが感じられる反面、断熱が充分にされていない教室は特に冬に膨大な暖房エネルギーを必要とすること。また、断熱材をしっかり取り入れることは省エネ効果や環境保全にも貢献することを講義。休憩を挟んだ後、地元工務店の方と共に児童自らノコギリを手に取り、互いに協力しながら断熱材をはめていきました。

自分たちの手で断熱改修した経験。少しでも環境に良い行動ができたという体験。日々、教室の中で感じる断熱効果の実感。2日間かけて自ら体感した児童たちは、どんな行動でもアクションすることの大切さを学んでくれたことと思います。

「気候非常事態宣言」を表明する白馬村は、2050年までに村内で排出される二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて様々な取組みを行っています。そのためにも、小学生のうちから気候変動問題やSDGSなど新しい社会活動へ適応・挑戦していく意味を学び、実体験として成果を実感してもらえる取組みを、イノアックもサポートしていきたいと思います。

INTERVIEW

PTA副会長

宗川 尚美さん

子どもたちの気持ちに
火を点けるような体験を。

子どもたちにはCO2削減のことやゼロカーボンのこと、それが未来に繋がることを今のうちからよく理解しておいてほしいと考えています。今の子は環境に対する意識も高く、よく知ってはいるけれど、本当に大切なのは行動です。断熱材「サーマックス」の断熱改修体験はきっと、自分たちでできること、行動すれば変えられることを考えるきっかけになったと思います。この村は役場の村じゃなくて、私たちの村だから。動いていかなきゃいけないのは私たち村民自身です。必ずしも社会が全て正しいわけじゃない、大多数の人がやっているから正しいわけじゃない。そんなことを当たり前に考え行動できる子どもたちになってほしい。そのためには、今回のような実体験を通じて、子どもたちの気持ちに火を点けるアクションをどんどん行いたいと思います。方法は色々あると思いますが、子どもたちの柔軟な発想を信じて、子どもたちの未来を子どもたち自身に託してあげられる努力を、大人の一人として続けていきたいと思います。

白馬村立 白馬南小学校 校長

吉沢 一夫さん

色んな人の力を借りれば
やれることはたくさんあることを
感じてくれたと思います。

SDGsという言葉が一般的になって、子どもたち自身も環境ってこれからどうなっていくのか、エネルギーは残っているのだろうかという心配をみんな持っています。学年によっては村の中のゴミを拾って歩いたり、その解決に向けて自分たちの力で今何ができるのか、小学生の段階から自ら考えて行動することが大事です。この度の断熱材「サーマックス」の断熱改修体験は、子どもたちにとって貴重な気付きを与えていただいたと思います。大人の力を借りながら頑張れば、小学校の校舎まで変えることができるんだ、色んな人たちの力を借りていけば、やれることはたくさんあるんだ、という体験を通じた気付きです。改修された教室で学ぶ子どもたちはきっと日々、教室の暖かさを感じることと思います。そして今日の改修体験の意味を実感するのではないでしょうか。体験を通して感じたものこそ成長を支える大事な感覚です。たくさんの人と協力することの大きな可能性を、感じてくれたことと思います。

白馬南小学校 5年1組担任

小林 隆さん

自分事として環境問題を考える
未来のタネを心に植える学び。

子どもたちを担任しているとよく分かるのですが、映像やお話だけの世界ではどうしても他人事っぽくなりがちです。SDGsや環境問題に関する授業を総合学習の時間でさまざま学ぶのですが、そうした授業で最も大事なのはいかにそれを自分事として捉えるかどうかだと思います。白馬の子どもたちは自然への意識や、野生生物への興味など、環境に対する好奇心は他の地域より強いと思います。だからこそ、なるべく実感を伴う学びを子どもたちも求めています。白馬の間伐材がどのように使われているのか、循環型エネルギーとはどんなものなのかを実際に体験して発表したり、北極圏に自ら行って温暖化のリアルな現象を直接見てきた方を招いてお話を聞くなど、いちばん子どもたちの印象に残るのは、そうした実体験の学びです。断熱改修はまさに自分たちの場所を自分たちで変える、素晴らしい学び体験。子どもたちが自ら行動を起こすタネを心に植える、とても貴重な学習時間を与えていただいたと思います。

SEEDS ACTION

イノアックが白馬村で実際に行ったアクションをテーマごとにご紹介。未来のタネをぜひご覧ください。

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