SEEDS #2

TECHNOROGY

断熱材サーマックスを提供
「白馬高校」
断熱改修ワークショップ

2022.11.19-20

地域に根差しながら世界に通用するグローカル人財づくりを目指す白馬高校。1951年(昭和26年)に設立され、創立70年を超える歴史ある校舎の窓からは、北アルプスの美しい山々が良く晴れた日差しを受けて輝いているのが見えました。
この日、会場となった3A教室には、白馬高校の有志のほかにも地元の小中学校からの参加者や、生徒発の「気候危機突破プロジェクト」に参加する他校の生徒も集まり、イノアックが提供する断熱材「サーマックス」を使った断熱改修ワークショップが開かれました。

白馬村が直面する降雪量の減少など、環境破壊を身近なものとして感じる反面、私たちが取り組むべき環境整備がまだまだ不足していること、そして高い省エネ効果を果たす代表的な設備が断熱材であることを講義したのち、地元工務店の方と共に生徒自らの手で断熱材施工を開始。各々が協力し合い楽しみながら2日間かけて改修を行いました。

生徒たちの環境への関心の高まりが実を結び、地域の大人や行政を動かして、皆が知恵と力を合わせて学びの空間を、そして白馬村の未来を共創していく。断熱改修という作業を通じて、環境貢献の意義を一人でも多くの生徒のこころに残せるように、より多くの体験機会をイノアックはこれからも働きかけていきたいと思います。

INTERVIEW

長野県 白馬高等学校 校長

関 正浩さん

自発的なアクションこそ、
未来を変えていくタネになる。

世界規模の気候変動に危機感を持ち、2019年に「グローバル気候マーチin白馬」を行った生徒たちが、教室の断熱改修プロジェクトをはじめて今年で3年目を迎えました。今年は長野県の環境部と教育委員会にもご協力をいただけたことから、昨年度途中になっていた2教室目の改修もほぼ完成させることができました。全ての取組みは生徒たち自身の自発的な行動によるものです。自らで社会や身の回りのことに課題を見つけ、積極的に活動することが社会的意識を育むためにとても大切なことだと思います。断熱改修は自分たちの場所を自分たちで変えていくことで、その効果を自ら検証できる素晴らしい学び体験。自分たちの力で世の中を動かすことができる、より良いものへ変えていくことができる、そういう意識を持つことはこれからの生徒たちの人生に必ず役立つタネとなるはずです。今後も生徒たちの自発的なアクションを白馬高校は応援していきます。

長野県 白馬高等学校 国際観光科主任

浅井 勝巳さん

環境貢献に対する意識を
自分ごととして育んでいく。

CO2削減や環境維持のための活動と言うと、何か生活の上でのエネルギー使用を削って我慢したり、耐えるというようなイメージがあるかもしれませんが、そうではなくて、快適性と両立するんだというところが断熱改修の素晴らしいところだと思います。環境に対する活動というのは規模が大きすぎて、アクションに対する跳ね返りの実感はどうしても乏しいものです。私たち教師も教育の中でそれを強く感じるのですが、断熱改修は自分たちの教室を自分たちの手で変えられることで目に見えて効果を実体感でき、環境貢献に対する意識も日々の学びの中で育んでくれるとても貴重な体験です。学校としてはあくまで生徒の自発的な活動をバックアップするだけですが、少しずつ生徒たちの積極的な環境意識も高まっており、これからのさらなる活動の広がりにも期待したいと思います。

長野県環境部

吉村 牧さん

未来のために今できることを
ちょっとずつでも行動すること。

気候変動対策に向けて活動していく上で大切なことは、自らがやりたいと考え、それを実行することが楽しいと思えること。誰かにやりなさいと言われて行うのではなく、自分で何ができるのかを考えて行動していくことが大切だと考えています。例えば、白馬高校の生徒さんたちをはじめとする学生が主体となり、地域資源を活用した地場産業を生業とする方々へインタビューを行う環境意識調査。気候変動が実際どれくらい影響しているのか直接聞くことで、自分たちの街の未来に対する好奇心を育み、ネットの情報だけではない実体験としての問題意識が高められています。断熱材の改修は生徒さんたちが自ら体験することで、大人になる頃、自分たちの家を断熱化したいと思うきっかけを育むかもしれません。未来のために今できることを、ちょっとずつ一人ひとりが育てていく。そのための行動を私たちも支えていきたいと思います。

SEEDS ACTION

イノアックが白馬村で実際に行ったアクションをテーマごとにご紹介。未来のタネをぜひご覧ください。

PAGETOP